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日本への帰国が見えてきたある日曜日。引っ越し荷物を少しでも減らそうと、「Car-Boot Sale」と呼ばれる英国のフリーマーケットに出店しました。「Car-Boot」とは車の荷台のこと。

出展者は、車の荷台に積んできた商品をこんな感じで並べ、買い手を待つ。

ロンドン市内には、いくつも有名なカーブーツセールがある。そのうちの一つ、チズウィックのカーブーツセールに、売り手として参加してみた。会場はChiswick School。場所はこの辺です。だいぶ西ですね。

第1日曜日に開催

開催は、毎月第1日曜日。出店料は、車1台あたり15ポンド(車の側面を販売スペースとして使いたい場合は30ポンド)が基本。予約は受け付けていないので、早起きして並ぶ必要がある。よく出店している人によると、人気のある春から夏は4時台着を目指すそうです。出店の少ない12月~3月は6時着くらいで間に合うらしい(その人の家は、チズウィックから車で20分くらい。もちろん天候にもよる)。

主催者は、Chiswick SchoolのPTA。収入はPTAの活動費になるようだ。朝8時から午後1時までで、来場者は、1人1ポンドの入場料を払う。ルールはときどき変わるようなので、出店前にホームページで確認して欲しい。

レコードと時計が人気?

早朝から並んで無事、販売スペースを確保すると、まず寄ってくる人たちがいる。レコードや古時計を買い付ける人たちだ。暗がりの中から現れて、「(売り物の)レコードない?」「時計ない?」と聞いてくるので、最初は驚いた。「ないよ」というと、隣の販売者の車に向かっていった。

店を開く場合は、小さなテーブルといすがあった方が便利だ。食器類などは、テーブルに商品を並べた方が、手にとってもらえる確率が上がる。衣類を売るなら、ハンガーラックは必須だ。おもちゃなどは、子供の目に留まるように、地べたにシートを引いて、並べるといいかもしれない。

東南アジア系のおばちゃん登場

カーブーツセールには、骨董品を売る業者も参加しているが、多くは一般人。家でいらなくなった食器、おもちゃ、本、服などを並べている。私たちも同様で、いらなくなった生活雑貨を並べた。まず売れたのは、学生時代から着ていたダウンジャケット。汗くさくなり、少しすり切れていたので、ここ2~3年は着ていなかったのだが、寒くなりつつある時期だったこともあり、10ポンドで売れた。次に売れたのは、どこだかのイベントでもらったカバン(新品)。これは5ポンドだった(私は10ポンドで売れるかなと思ったのだが、相手が値切ってきて、「売れ残るよりいいか」と応じてしまった)。

日本から持ってきていた食器類は、安定して売れた。といっても、1個1ポンドより高いものはなかなか売れない。娘たちの古着も、50ペンスなら売れるが、1ポンドだと立ち去られてしまったりする。下の娘のアナ雪ドレス(エルサ)は3ポンドで売れた。日本人のお客さんもいるので、日本語の絵本も売れる。昼近くになると、どこからともなく東南アジア系(タイ人?)おばちゃんが登場。男性用の衣類を買いあさっているようで、ほとんど品定めせずに、根こそぎ買っていった。

単価が高いと難しい

カーブーツセールに来るお客さんは、高いものにはあまり手を出してこない。1個50ペンス、3個で1ポンドくらいの価格帯にするとよく売れる。新品であっても中古であってもあまり関係ない。それでも、ちりも積もれば山となる。このときの売り上げは、だいたい120ポンド。出店料を引いても100ポンドちょっと残った。子供たちは、その中からお小遣いをゲットし、ご満悦。なかなかいい日曜日になった。

出店を希望される方は、一度、買い手として見に行ってみるといいです。ディストリクトラインのターナムグリーン駅から、E3番のバスで行けます。詳しくは、こちらを見て下さい。荷物は減るし、お金は入るし、子供たちに社会勉強させることも出来るので「一石三鳥」ですよ。

旅行者のみなさん。思わぬ掘り出し物が格安で手に入るかもしれませんよ。

早起きは三文の得!

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