読了後、あたたかい気持ちになりました。
第158回直木賞受賞作品「銀河鉄道の父」です。
童話作家・宮沢賢治を、父親の視点から書くという体裁の本です。
長々と書くとネタバレになってしまうので、あまり多くは書けませんが、子を想う父親の気持ちに感動しました。
- できれば、子供の希望する道に進ませてやりたい
- とはいえ、世の中はそんなに甘くないことを教えてやりたい
- 最終的には、とにかく元気で暮らしていればそれで良い
古今東西、子を想う親の気持ちというのは共通なんですね。
この本は、父子の関係のほか、賢治と妹弟との絆も描かれています。
とりわけ、妹との関係は特別だったようです。
物語の中で、「風の又三郎」や「雨ニモマケズ」の誕生にまつわるシーンがあるのですが、じーんときます。
新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら、賢治の本を持って岩手に旅行に行きたいです。。
ちなみに、「銀河鉄道の夜」は英語版もあるようです。