
帰国子女受験は甘くない(4)~渋谷渋谷不合格体験記(下)~の続きです。
以前の記事で、
「帰国枠を使った受験をしないつもり」
と書いておきながら、結局、帰国枠を使った受験をすることになった理由を簡単に書いておきます。その理由とはズバリ、
本人が希望したから
です。本人が受験を希望した理由はいくつかあるようですが、最も大きかったのは、
近所の公立中学校には行きたくない
ということだったようです。というのも、帰国後、自宅から最寄りの中学校の授業を見学する機会があったんですよ。で、どの科目を見学するのか自分で選ぶことができたんですが、娘は「英語」を希望。そこで、ショックを受けたようです。
まあ、そりゃそうですよね。英語圏の現地校で3年間、英語漬けの生活を送ってきた娘にとって、公立中の1年生の英語は簡単・退屈すぎる。で、その授業見学の次の週末だったかに、「他の学校も見に行きたい」と言い出しました。親の私としても、子どもにそう言われてしまったら、通えそうな範囲にある学校で、英語教育に熱心、かつ娘の学力でも入れそうなところを探すしかありません。
いくつかピックアップして、さっそく見に行きました。ある帰国生がたくさんいる学校の授業を見に行き、あっという間に公立との違いに気付いてしまったようです。施設もきれいだったし、なにより、一緒に見学に来ていた子たちの環境も似ていた(海外から帰ってきたばかり)ということもあり、「受験したい」という気持ちに傾いたようです。
親も覚悟を決めました。ただ、問題が一つ。この期に及んで、娘は
塾には行きたくない
と言い張るのです。そんなんで受かるのかなと思いましたが、最近の受験事情を知らない私たち。「なんとかなるか」の精神で、とりあえず過去問を集めました。