
2013年から過ごしたロンドンでの生活を振り返るシリーズの5回目。
「ロンドン赴任を子供たちに伝える」編です。
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父の介護問題を抱えながらも、ロンドンに赴任する決意を固めた私たち。子供たち(当時、小学校2年生と保育園)に英国赴任の話を伝えたのは、6月下旬ごろでした。友達と別れたくないと、泣いて訴えられるのではないかと、恐る恐る切り出しました。
私 「大事な話があります」
娘1「なーに」
娘2「なーに」
私 「イギリスに引っ越します」
娘1「え!?」
私 「みんな英語でお話ししている国です」
娘2「・・・(無言。よく分かってない)」
私 「学校のお友達とは、しばらくお別れすることになります。それとも、お母さんとあなたたちは日本に残る?」
娘1「パパ一人で行くってこと?それはダメ。みんなで行く」
いまから5年ほど前の会話なのですが、このときの長女のセリフは、私にとって感動的だったので、いまでもはっきりと覚えています。最近、このときのセリフについて長女に聞いてみたのですが、
娘1「覚えてない」
とのことでした。ですよね~。
下の娘は、心の中でどう思っていたのかは分かりません。ただ、姉ちゃんが「行く」と言ったから、反対するわけにもいかなかったのかな、と推察します。このときの長女の発言には、本当に助けられました。
無事にイギリス行きの了承を得られたところで、学校の話をしてみました。
私 「どういう学校に行きたい?日本人ばかりのところ?それとも外国人ばかりの学校?」
娘1「日本人ばかりじゃない方がいい」
私 「なんで」
娘1「だって、日本人ばっかりだったら英語できるようにならないじゃん」
私 「!(なんて意識高いんだ・・・)そう、分かった。いい学校がないか、探してみるね」
最近の小学生、恐るべしですね。英語ができるようになれば、将来、自分のためになるってことを知ってるんですね。この発言にも、本当に驚かされました。