
子供に英語を身につけさせるために、一番いいのは英語圏の学校に通わせることだろう。少人数学級で、面倒見のいい私立だったらなおいい。美しいクイーンズイングリッシュを身につけたいなら、英国の私立校が筆頭候補となる。英国の公立小学校は近年、英語を母国語としない国の子供たちが増えているからだ。
ロンドンの私立校。一流の教師陣がそろい、教養あふれる授業を行ってるというイメージがある(妄想)。でも学費高そうだな。どのくらいするんだろう。
そう思って、怖いもの見たさで調べてみました。まずは上の写真の学校、City of London School。チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が結婚式を挙げたセントポール大聖堂の近くにある由緒正しき学校です(男子校)。その歴史は1442年までさかのぼることができるらしい。日本は室町時代ですね。足利義政とかそのへんの時代。
HPから学費が記されているところを探すと、、、ありました。学期ごとに5211ポンド(75万円)。年間225万円。だいたい月に19万円。これ、学費だけです。給食費や音楽のレッスン代なんかは別です。この学校、けっこう名が知れてるらしいです。きっと金融街シティーで働く一流バンカーの息子さんとかが通ってるんだろうな。いまは1ポンド=140円なのでこのくらいですが、私の滞在中は1ポンド=190円だったこともある。そうなると、年間300万円くらいかかることになる。
この学校が特別、高いのかもしれないと思い、日本人が多く住むロンドン西部のEaling地区にある女子校、ハービントンの学費を見てみました。この学校、日本語のページがあります。制服かわいい。どれどれ、、、学期ごとに4080ポンド(58万円)。年間174万円。月に14万円強。ちょっとリーズナブルに思えるけど、やはり高い。ただ、1クラス10人くらいの少人数教育らしいので、きめ細かく面倒を見てくれそうですね(公立は1クラス30人)。
もう一つ、知り合いが娘さんを通わせていたウィンブルドンにあるスタディという学校についてもHPを見てみた。学期ごとに4175ポンド(60万円)、年間180万円でした。
学期ごとに4000~5000ポンドというのが、ロンドンの私立校の平均学費なのかもしれない(サンプル数3だけど)
ちなみに日本の私立中はどのくらいの学費なのだろうか。都内の名門私立S中のHPをみてみると、授業料+施設費で年間83万円とのことだった。City of London Schoolは、S中の3倍弱。ハービントンとスタディは2倍強ということですね。
英国に引っ越す日本人が最も悩むのは、子供の学校問題だろう。日本人学校、英国の現地校(公立)、英国の現地校(私立)、インターナショナルスクールといろいろ選択肢があるだけに、迷いが生じる。私たちは、子供が低学年(日本で言う小2と保育園)で引っ越したため、「まあ公立でいいか。学費タダだし」と考え、英国の公立小学校に入れた。友達もたくさんでき、英語にも問題なくなじんだため(日本語能力はものすごく落ちたけど)、後悔はしていない。
苦労するのは、小学校高学年~中学生で引っ越してくる子供たち。学校で話されている会話の内容が、ぐんと高度になり、追いつくのに時間がかかる。公立でも、EAL(English as additional language=英語を母国語としない子供たちに対する特別レッスン)があるが、マンパワーに限りがあり、移民が多かったりすると、きめ細かな指導は期待できない。英語が全くできず、高学年から移り住む場合は、できたら私立に入れてあげた方がいいと思う(もしくは日本人学校)。小5や小6で現地の公立校に入り、ろくな指導を受けられない上に友達もあまりできず、日本人だけで群れていた子供たちを何人も見た。そうなってしまったら、本当にもったいないと思う。
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