
男子御三家の実態。続きまして武蔵編です。
わりと通いにくい場所(西武池袋線の江古田駅)にあるにも関わらず、「兄弟そろって武蔵」とか、「親子で武蔵」って人が多い印象です。一度通ったらやめられない。いわば、
中毒性(?)のある学校
と言えるでしょう。
武蔵の特色ですが、開成・麻布と比較しますと、間違いなく麻布寄りです。
- 集団戦よりも個人戦
- 規律よりも独創性
- マルチよりも一芸
- 受験のための勉強するなんてクソ
というようなメンタリティーを持ってる人が多い。
武蔵については、私が長々と書くよりも、作曲家・指揮者の伊東乾さんがJBpressという媒体で書いている記事が参考になります。
たとえば、大学に入ることが目的の教育とその先を考えた教育(2014年12月19日付) という記事の中で、
我が子がのびのびと成長し、オリジナルな人生を歩める場
と書いています(残念ながら、記事の全文を読むのは有料です)。
御三家の一角である武蔵中・高は、当然のことながら、各方面に多数の卒業生を輩出しています。
- 宮沢喜一(首相)
- 有馬朗人(東大総長、文科相)
- 中曽宏(日銀副総裁)
- 景山民夫(直木賞作家)
あたりが有名です。ちょっと変わったところでは、
- 社会活動家の湯浅誠さん
- 馬術で五輪に出場した法華津寛さん
などがいます。
ただ、進学実績はこのところ、振るわないようです。
東大だけが全てではないですが、2018年の東大合格者数は、27人(18位)にとどまりました。開成の175人(1位)、麻布の98人(3位)と比べると、どうしても見劣りしてしまいますね。
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私の周辺にいる武蔵出身者の特徴は、
信念を持って仕事をする
方が多いという印象です。不利と分かっていても、理屈が通らないことを命じられると抵抗する。そんなメンタリティーを持っています。こういう人は、人間として信頼できますよね。
目先の進学実績にこだわらず、
生きる力をつけたい
と考える方にぴったりな学校です。